top of page

オスク・パレルマの両手投げ+サムレス・リリースのメカニズム

 

① ローバックスイング&オープンショルダー;腰を開き、さらに上半身もねじり、左手で下からボールを支えるように腰の上まで上げる。バックスイングの頂点ではベンドエルボー+カップ&コックリスト。ハンドポジションは極端なオープンハンド。(図の1)

 

② バックスイングトップ時の重心の位置と体重移動:プッシュオフステップを小さくジャンプし、つま先で着地した時には重心の位置はプッシュオフする右足の位置より、はるか前にある。このことにより、自然に左足のスライドステップを力強く大きく踏み込み、急速に体重移動できる。(図の0〜3)

 

③ スパイラルモーション(ねじり&ねじり戻し);上半身をねじりオープンショルダーにすることによりため込んだエネルギーの開放(ねじり戻し)を開始し、左腕でスイングの方向性をコントロールしながらフォワードスイングを加速する。(図の1〜5)

 

④ 正確なリリースポイントに達するまで左手でボールを支え続ける。リリースの直前までベンドエルボーとカップ&コックリストを維持したままにすると、フィンガーの位置はボールの下になり、後ろから見ると8時の位置にくる。(図の3)

 

⑤ ボールが肩の真下に達する瞬間に左手を離し、曲げていた肘と手首を瞬間的にまっすぐにのばす。(図の4、5)この時フィンガーは180度以上移動する。この動作は約0.05秒以下という非常に短い時間で完結する。

 

⑥ 回転速度の簡易計算:0.05秒で180度フィンガーが移動したと仮定すると、回転速度は 180度÷360度÷0.05秒=10回転/秒 となる。

フォーム解析ソフトBOWLERS MAPによる計測値は、12回転/秒なので、0.04秒くらいでフィンガーが180度移動しているのでしょう。

 

⑦ リリース後:フィンガーリリース後に手首はブロークン状態になる。その後、手首と肘は内側へ曲がっていき顔の前で円を描くようにしてフィニッシュポジションまで腕を振り上げる。これはフィンガーで鋭く回転を加えボールの上までフィンガーが付いていくため。

bottom of page